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2019年(令和元年)7月~12月の潜水士試験の過去問の解説

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潜水業務

問1 圧力に関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)潜水業務において使用される圧力計には、ゲージ圧が表示される。
(2)水深20mで潜水時に受ける圧力は、大気圧と水圧の和であり、絶対圧力で約3気圧となる。
(3)1気圧は国際単位系(SI単位)で表すと、約101.3kPa又は約0.1013MPaとなる。
(4)気体では、温度が一定の場合、圧力Pと体積VについてP/V=(一定)の関係が成り立つ。
(5)静止している流体中の任意の一点では、あらゆる方向の圧力がつりあっている。

気体は圧力が加わると体積が減少する性質がありますので、P×V=一定になります。
例えば、陸上(1気圧)で10Lの空気は、水中10m(2気圧)では5Lに圧縮されます。
これを式に当てはめると、1気圧×10L=10、2気圧×5L=10になり、圧力×体積が一定であることが分かります。
答えは(4)


問2 体積50㎤で質量が400gのおもりを下の図のようにばね秤に糸でつるし、水に浸けたとき、ばね秤が示す数値に最も近いものは次のうちどれか。
(1)300g
(2)325g
(3)350g
(4)375g
(5)400g
浮力イメージ

水に浸けたときのおもりには、重りの体積(大きさ)に対して浮力が働きます。
浮力がどれだけ働いているかは、重りの体積を水の質量に置き換えただけ、浮力が発生している事になります。
水は1Lで1000g(1kg)になりますので、1L=1000㎤に換算すると1000㎤=1000gになります。
重りの体積が50㎤であれば、浮力は50g発生している事になり、元々のおもり400gに50gの浮力が発生し、400g‐50g=350gになります。
答えは(3)


問3 気体の性質に関し、正しいものは次のうちどれか。
(1)ヘリウムは、密度が極めて大きく、他の元素と化合しにくい気体で、呼吸抵抗は少ない。
(2)窒素は、無色・無臭で、常温・常圧では科学的に安定した不活性の気体であるが、高圧下では麻酔作用がある。
(3)二酸化炭素は、無色・無臭の気体で、空気中に約0.3%の割合で含まれている。
(4)酸素は、無色・無臭の気体で、生命維持に必要不可欠なものであり、空気中の酸素濃度が高いほど人体に良い。
(5)一酸化炭素は、物質の不完全燃焼などによって生じる無色の有害な気体であるが、異臭があるため発見は容易である。

ヘリウムは非常に質量が軽い気体であり、風船などに使われている気体になります。質量が軽いということは、密度が小さいということになりますので、ヘリウムは密度が極めて小さい気体になります。
二酸化炭素の空気中での濃度は、0.03~0.04%前後ある気体です。
空気中の酸素濃度が非常に高い場合には、酸素中毒になる恐れがあり人体に有害です。
一酸化炭素は不完全燃焼などで出来る場合があるため、異臭がすると考えている方も居ますが、無色・無臭の気体になります。
答えは(2)


問4 窒素の水への溶解に関する次の文中の    内に入れるA及びBの語句の組み合わせとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「温度が一定のとき、一定量の水に溶解する窒素の A は、その窒素の圧力に B 。」
水への溶解

窒素に限らず、水に圧力が加わると気体は多く溶け込みます。この多くとは質量(重さ)のことになります。
ただし、圧力が加わると気体は圧縮され体積(大きさ)が小さくなりますので、圧力が加わっても水に溶解する気体の体積は一定になります。
答えは(3)


問5 水中における光や音に関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)水中では、音に対する両耳効果が減少し、音源の方向探知が困難になる。
(2)澄んだ水中で顔マスクを通して近距離にある物を見た場合、物体の位置は実際より近く見える。
(3)水分子による光の吸収の度合いは、光の波長によって異なり、波長の長い赤色は、波長の短い青色より吸収されやすい。
(4)水は、空気と比べて密度が大きいので、水中では音は長い距離を伝播することができない。
(5)濁った水中では、オレンジ色や黄色で蛍光性のものが視認しやすい。

水は空気と比べて密度が大きいため、音は長い距離を伝播し、遠くの音まで聞こえる事になります。
答えは(4)


問6 潜水の種類に関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)大気圧潜水とは、耐圧殻に入って人体を水圧から守り、大気圧の状態で行う潜水のことである。
(2)環境圧潜水では、人体が潜水深度に応じた水圧を受ける。
(3)環境圧潜水は、送気式と自給気式に分類され、安全性を向上させるため、送気式潜水でも潜水者がボンベを携行することがある。
(4)送気式潜水には、定量送気式と応需要気式がある。
(5)自給気式潜水で一般的に使用されている潜水器は、閉鎖回路型スクーバ式潜水器である。

自給式潜水とはスクーバ式潜水のことであり、スクーバ式潜水には閉鎖型と開放型の両方があります。
閉鎖型とは吐いた息が水中に解放されず、再度潜水器内に戻るものになります。酸素濃度などを任意に調整できるメリットがありますが、器材が大きくなりコストも掛かるため、あまり一般的には使われておりません。
対して、開放型は吐いた息が水中に泡となって解放されます。潜水器の構造が簡単であり、小さくコストも低く抑えられるため、一般的には開放型が使われています。
答えは(5)


問7 潜水業務の危険性に関し、正しいものは次のうちどれか。
(1)潮流のある場所における水中作業で潜水作業者が潮流によって受ける抵抗は、ヘルメット式潜水が最も小さく、全面マスク式潜水、スクーバ式潜水の順に大きくなる。
(2)水中での溶接・溶断作業では、ガス爆発の危険はないが、感電する危険がある。
(3)視界の良いときより、海水が濁って視界が悪いときの方が、サメやシャチのような海の生物による危険性が低い。
(4)海中の生物による危険には、サンゴ、フジツボなどによる切り傷、タコ、ウツボなどによる刺し傷のほか、イモガイ類、ガンガゼなどによるかみ傷がある。
(5)潜水作業中、海上衝突を予防するため、潜水作業船に下の図に示す国際信号書A旗板を掲揚する。
潜水フラッグ

潮流の影響は体積が大きい方が当然大きくなります。体積とは器材の大きさと考えることができます。潮流の影響の大きさは、ヘルメット式潜水>全面マスク式潜水>スクーバ式潜水になります。
水中であっても可燃性ガスと酸素があれば爆発を起こす事になります。溶接や溶断は可燃性ガスと酸素を使って行われるため、水中であっても爆発する危険性があります。
海水が濁っている場合の方が、サメやシャチによる危険性が高くなります。一部のサメには動物の発する小さな電磁場を感知できる器官を持っているため、真っ暗な海底や濁った海中でも餌を探すことができます。
タコやウツボはかみ傷に注意が必要で、イモガイやガンガゼには刺し傷に注意が必要です。イモガイは毒針を持った巻貝、ガンガゼは長い棘を持ったウニの仲間になります。
答えは(5)


問8 潜水転落又は吹き上げに関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)吹き上げは、潜水服内部の圧力と水圧の平衡が崩れ、内部の圧力が水圧より高くなったときに起こる。
(2)潜水転落では、一たび浮力が減少して沈降が始まると、水圧が増して浮力が更に減少するという悪循環を繰り返す。
(3)ヘルメット式潜水では、潜水作業者が頭部を胴体より下にする姿勢をとり、逆立ちの状態になってしまったときに潜水転落を起こすことがある。
(4)ヘルメット式潜水では、潜水作業者に常に大量の空気が送気されており、排気弁の操作を誤ると吹き上げを起こすことがある。
(5)吹き上げ時の対応を誤ると、逆に潜水転落を起こすことがある。

ヘルメット式潜水は頭部に排気弁が付いており、逆立ちの状態になると上手く排気が出来ません。そのため、潜水服内の空気が多くなり、浮力が大きくなり吹き上げを起こします。
答えは(3)


問9 水中拘束又は溺れに関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)送気式潜水では、水中拘束を予防するために、障害物を通過するときは、周囲を回ったり、下をくぐり抜けたりせず、その上を超えていくようにする。
(2)スクーバ式潜水では、些細なトラブルからパニック状態に陥り、正常な判断ができなくなり、自らくわえている潜水器を外してしまって溺れることがある。
(3)送気式潜水では、溺れに対する予防法として、送気ホース切断事故を生じないよう、潜水作業船にクラッチ固定装置やスクリュー覆いを取り付ける。
(4)気管支や肺にまで水が入ってしまい窒息状態になって溺れる場合だけでなく、水が気管に入っただけで呼吸が止まって溺れる場合がある。
(5)ヘルメット式潜水では、溺れを予防するため、救命胴衣又はBCを必ず着用する。

救命胴衣又はBCを装着するのは、スクーバ式潜水になります。
答えは(5)


問10 特殊な環境下における潜水に関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)流れの早い河川での潜水では、命綱を使用したり、装着するウエイト重量を増やす必要がある。
(2)山岳部のダムなど高所域の潜水では、通常の海洋での潜水よりも長い減圧浮上時間が必要となる。
(3)河口付近の水域は、一般に視界が悪いが、降雨により視界は向上するので、降雨後は潜水に適している。
(4)汚染のひどい水域では、スクーバ式潜水は不適当であり、露出部を極力少なくした装備で、送気式潜水器を用いて潜水することが望ましい。
(5)暗渠内潜水は、非常に危険であるので、潜水作業者は豊富な潜水経験、高度な潜水技術及び精神的な強さが必要とされる。

河口付近の水域は川の水が流れ込むため、降雨により視界が悪くなる傾向になります。
答えは(3)

送気、潜降及び浮上

問11 潜水業務に用いるコンプレッサーなどに関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)予備空気槽は、コンプレッサーの故障などの事故が発生した場合に備えて、必要な空気をあらかじめ蓄えておくためのものである。
(2)コンプレッサーの機能・性能を保持するためには、原動機とコンプレッサーとの伝動部分をはじめ、冷却装置、圧縮部、潤滑油部などについて保守・点検の必要がある。
(3)潜水作業船に設置する固定式のコンプレッサーの空気取入口は、機関室の外に設置する。
(4)コンプレッサーの圧縮効率は、圧力の上昇に伴い増加する。
(5)スクーバ式潜水のボンベの充填に用いる高圧コンプレッサーの最高充填圧力は、一般に20MPaであるが30KPaの機種もある。

コンプレッサーの圧縮効率は、圧力が上昇すると低下します。
答えは(4)


問12 毎分20Lの呼吸を行う潜水作業者が、水深10mにおいて、内容積12L、空気圧力19MPa(ゲージ圧力)の空気ボンベを使用してスクーバ式潜水により潜水業務を行う場合の潜水可能時間に最も近いものは次のうちどれか。
(ただし、空気ボンベの残圧が5MPa(ゲージ圧力)になったら浮上するものとする。
(1)37分
(2)42分
(3)47分
(4)52分
(5)57分

使用できる空気の量を陸上での体積に換算して計算する必要があります。
19Mpa入っているタンクを使用し5MPaで浮上を開始するため、実際に使用できる空気は19MPa-5MPa=14MPaになります。14MPaでは分かりづらいため、気圧に換算すると14MPa≒140barになります。
1bar気圧が増すと気体の体積は1/2になります。つまり140barのタンクには、1bar(陸上)時には140倍分の空気が入っている事になります。
12Lのタンクには140倍の空気が使用できる事になり、1気圧下で12L×140倍=1680Lの空気が使用可能です。
毎分20Lの呼吸を行う潜水作業者ですが、深度下では空気が圧縮されるためより多くの空気が必要になります。先ほどと同じように、気体の体積は1気圧増すごとに1/2になります。また、水深が10m増すと1気圧増すため、水深10mでは、2気圧になり空気の体積は1/2になります。
陸上で毎分20L呼吸する潜水者は水深10mでは陸上の2倍の空気を消費する事になります。20L×2=40L。
今回使えるタンクの空気量は1680Lであり、毎分40L消費されるため、1680L÷40L=42分になります。
答えは(2)


問13 送気式潜水に使用する設備又は器具に関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)始業前に、空気槽にたまった疑結水、機械油などは、ドレーンコックを開放して放出する。
(2)始業前に、空気槽の逆止弁、安全弁、ストップバルブなどを点検し、空気漏れがないことを確認する。
(3)潜水前には、予備空気槽の圧力がその日の最高潜水深度の圧力の1.5倍以上となっていることを確認する。
(4)終業後、調節用空気槽は、ドレーンを排出し、内部に0.1MPa程度の空気を残すようにしておく。
(5)予備ボンベ(緊急ボンベ)は定期的な耐圧検査が行われたものを使用し、6か月に1回以上点検するようにする。

送気式潜水の調節用空気槽は、始業後空にしておきます。スクーバ式潜水のタンクにはドレーンが無いため、内部に水等が混入しないために、0.1MPa程度の空気を残しておく必要があります。
答えは(4)


問14 スクーバ式潜水における潜降の方法などに関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)船の舷から水面までの高さが1~1.5m程度であれば、片手でマスクを押さえ、足を先にして水中に飛び込んでも支障はない。
(2)ドライスーツを装着して、岸から海に入る場合には、少なくとも肩の高さまで歩いていき、そこでスーツ内の余分な空気を排出する。
(3)BCを装着している場合、インフレーターを肩より上に上げ、排気ボタンを押して潜降を始める。
(4)潜水中の遊泳は、通常は両腕を伸ばして体側につけて行うが、視界のきかないときは、腕を前方に伸ばして障害物の有無を確認しながら行う。
(5)マスクの中に水が入ってきたときは、深く息を吸い込んでマスクの下端を顔に押し付け、鼻から強く息を吹き出してマスクの上端から水を排出する。

マスクの中の水は重力で下端に溜まるため、マスクの上端を顔に押し付け、鼻から息を吐きマスクの下端から水を排出します。
答えは(5)


問15 スクーバ式潜水における浮上の方法に関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)無停止減圧の範囲内の潜水の場合でも、水深3m前後で5分、安全のため浮上停止を行うようにする。
(2)水深が浅い場合は、救命胴衣によって速度を調節しながら浮上するようにする。
(3)浮上開始の予定時間になったとき又は残圧計の針が警戒領域に入ったときは、浮上を開始する。
(4)自分が排気した気泡を見ながら、その気泡を追い越さないような速度を目安として、浮上する。
(5)バディブリージングは緊急避難の手段であり、多くの危険が伴うので、実際に行うには十分な訓練が必須であり、完全に技術を習得しておかなければならない。

水深に関係なく、救命胴衣(BC)の浮力の調整を利用しての浮上は、浮上速度のコントロールが難しいため行ってはいけません。
水深3m前後で5分の安全のため浮上の停止は、全ての潜水で推奨されます。レジャーダイビングでは、水深5mで3分間の安全停止になりますが、潜水士試験では水深と時間が異なります。
答えは(2)


問16 生体の組織をいくつかの半飽和組織に分類して不活性ガスの分圧の計算を行うビュールマンのZH-L16モデルにおける半飽和時間及び半飽和組織に関し、誤っているものはつぎのうちどれか。
(1)半飽和時間とは、ある組織に不活性ガスが半飽和するまでにかかる時間のことである。
(2)生体の組織を、半飽和時間の違いにより16の半飽和組織に分類し、不活性ガスの分圧を計算する。
(3)半飽和組織は、理論上の概念として考える組織(生体の構成要素)であり、特定の個々の組織を示すものではない。
(4)不活性ガスの半飽和時間が短い組織は血流が豊富であり、不活性ガスの半飽和時間が長い組織は血流が乏しい。
(5)全ての半飽和組織の半飽和時間は、ヘリウムより窒素の方が短い。

半飽和時間は、窒素よりヘリウムの方が短くなります。つまり、ヘリウムは体内に溶けやすく排出されやすい性質がありますので、減圧症になりにくいと言うことができます。
答えは(5)


問17ヘルメット式潜水器などに関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)ヘルメットの側面窓には、金属製格子などが取り付けられて窓ガラスを保護している。
(2)ドレーンコックは、潜水作業者が唾などをヘルメットの外に排出するときに使用する。
(3)潜水服内の空気が下半身に入り込まないようにするため、腰部をベルトで締め付ける。
(4)腰バルブには減圧弁が組み込まれていて、潜水作業者の呼吸量に応じて自動的に送気空気量を調整する。
(5)ヘルメットの送気ホース取付口には逆止弁が組み込まれていて、この弁で送気の逆流を防ぐ。

ヘルメット式潜水器の腰バルブは、手動で必要な送気量を調整する必要があります。
答えは(4)


問18 スクーバ式潜水及び全面マスク式潜水に用いられるボンベ、圧力調整器(レギュレーター)などに関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)ボンベに空気を充填するときは、一酸化炭素や油分が混入しないようにし、また、湿気を含んだ空気は充填しないようにする。
(2)全面マスク式潜水で用いる圧力調整器は、高圧空気を10MPa(ゲージ圧力)前後に減圧するファーストステージ(第1段減圧部)と、更に潜水深度の圧力まで減圧するセカンドステージ(第2段減圧部)から構成される。
(3)スクーバ式潜水で用いるボンベは、一般に、内容積4~18Lで、圧力19.6MPa(ゲージ圧力)の高圧空気が充填されている。
(4)スクーバ式潜水で用いる圧力調整器は、潜水前に、マウスピースをくわえて呼吸し、異常がないことを確認する。
(5)全面マスク式潜水器のマスク内には、口と鼻を覆う口鼻マスクが取り付けられており、潜水作業者はこの口鼻マスクを介して吸気を受ける。

ファーストステージ(第1段減圧部)では、潜水者の「周囲圧(環境圧)+1MPa」まで減圧します。
答えは(2)


問19 全面マスク式潜水器に関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)全面マスク式潜水器では、ヘルメット式潜水器に比べて多くの送気量が必要となる。
(2)混合ガス潜水に使われる全面マスク式潜水器には、バンドマスクタイプとヘルメットタイプがある。
(3)全面マスク式潜水器には、全面マスクにスクーバ用のセカンドステージレギュレーターを取り付ける簡易なタイプがある。
(4)全面マスク式潜水器では、水中電話機のマイクロホンは口鼻マスク部に取り付けられ、イヤホンは耳の後ろ付近にストラップを利用して固定される。
(5)全面マスク式潜水器は送気式潜水器であるが、小型のボンベを携行して潜水することがある。

全面マスク式潜水は応需要方式の潜水であり、潜水者が息を吸ったときのみ給気されるため、送気量は少なくてすみます。対してヘルメット式潜水器は、常に一定の空気がヘルメット内に給気される、定量流量式になりますので、多くの送気量が必要になります。
答えは(1)


問20 潜水業務に必要な器具に関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)スクーバ式潜水で使用する足ヒレで、爪先だけ差し差し込み、踵をストラップで固定するものをフルフィットタイプという。
(2)スクーバ式潜水で使用するドライスーツには、空気を入れる吸気弁及び余剰空気を逃がす排気弁が設けられている。
(3)救命胴衣は、液化炭酸ガス又は空気ボンベを備え、引金を引くと救命胴衣が膨張するようになっている。
(4)ヘルメット式潜水の場合は、潜水靴は、姿勢を安定させるため、重量のあるものを使用する。
(5)水中時計には、現在時刻や潜水経過時間を表示するだけでなく、潜水深度の時間経過の記録が可能なものもある。

足ヒレの種類は大きく2つあり、爪先だけを差し込み踵(かかと)をストラップで固定するものをストラップタイプ、足全体がフィンのポケットに入って固定するものをフルフィットタイプと言います。
答えは(1)

高気圧障害

問1 肺及び呼吸ガスに関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)肺は、肺胞と胸膜の協調運動によって膨らんだり縮んだりして、空気を出し入れしている。
(2)肺の表面と胸郭内側の面は、胸膜で覆われており、両者間の空間を胸膜腔という。
(3)肺呼吸は、肺内に吸い込んだ空気中の酸素を取り入れ、血液中の二酸化炭素を排出するガス交換である。
(4)ガス交換は、肺胞及び呼吸細気管支で行われ、そこから口側の空間は、ガス交換には直接は関与していない。
(5)ガス交換に関与しない空間を死腔とういが、潜水呼吸器を装着すれば死腔は増加する。

肺自体には膨らんだり縮んだりする力はなく、胸膜の筋肉の動きにより「受動的」に肺胞は収縮する事になります。
答えは(1)


問2 人体の循環器系に関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)末梢神経から二酸化炭素や老廃物を受け取った血液は、毛細血管から静脈、大静脈を通って心臓に戻る。
(2)心臓は左右の心室及び心房、すなわち四つの部屋に分かれており、血液は左心室から体全体に送り出される。
(3)心臓の右心房に戻った静脈血は、右心室から肺静脈を通って肺に送られ、そこでガス交換が行われる。
(4)心臓の左右の心房の間が卵円孔開存で通じていると、減圧障害を引き起こすおそれがある。
(5)大動脈の根元から出た冠動脈は、心臓の表面を取り巻き、心筋に酸素と栄養を供給する。

心臓の右心房に戻った静脈血は、右心室から「肺動脈」を通って肺に送られ、そこでガス交換が行われる。 酸素の少ない静脈血が流れていますが、心臓から送り出される圧力の高い血管になりますので、「肺動脈」と呼ばれます。
答えは(3)


問3 神経系に関する次の分及び図中の   内に入れるAからCの語句の組み合わせとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。 「神経系は中枢神経系と末梢神経系に大別され、末梢神経系のうち A 神経系は B 神経と C 神経からなる。ヒトの体が刺激を受けて反応するときは、下の図のような神経で信号が伝えられる。」
神経系の図
神経回答


はじめに、BとCの神経の名前を考えます。皮膚が受ける刺激を感じる神経は感覚神経になり、筋肉を動かす神経は運動神経になります。
自律神経は、内臓などの作用を調整するもので、交感神経と副交感神経があります。体制神経は、皮膚などの刺激を伝える知覚(感覚)神経と中枢からの命令を筋肉などに伝える運動神経があります。
答えは(5)


問4 人体に及ぼす水温の作用などに関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)体温は、代謝によって生じる産熱と、人体と外部環境の温度差に基づく放熱とのバランスによって保たれる。
(2)ドライスーツは、ウエットスーツに比べ保温力があり、低水温環境でも長時間潜水を行うことができる。
(3)水の比熱は空気に比べてはるかに大きいが、熱伝導率は空気より小さい。
(4)水中で体温が低下すると、震え、意識の混濁や消失などを起こし、死に至ることもある。
(5)一般に、体温が35℃以下の状態を低体温症という。

水の比熱は空気と比べはるかに大きく、熱伝導率も大きくなります。
答えは(3)


問5 潜水によって生じる圧外傷に関し、正しいものは次のうちどれか。
(1)圧外傷は、潜降又は浮上のいずれのときでも生じ、潜降時のものをブロック、浮上時のものをスクイーズと呼ぶ。
(2)潜降時の圧外傷は、潜降による圧力変化のために体腔内の空気の体積が増えることにより生じ、中耳腔、副鼻腔、面マスクの内部や潜水服と皮膚の間などで生じる。
(3)潜降時の圧外傷は、浮上による圧力変化のために体腔内の空気の体積が減少することにより生じ、副鼻腔、肺などで生じる。
(4)虫歯の処置後に再び虫歯になって内部に密閉された空洞ができた場合、その部分で圧外傷が生じることがある。
(5)圧外傷は、深さ5m以上の場所での潜水の場合に限り生じる。

圧外傷の名称は、潜降時のものを「スクイーズ」、浮上時のものを「ブロック」と言います。
潜降時は水圧が大きくなることで、体腔内の体積は「減少」します。
浮上時は水圧が小さくなることで、体腔内の体積は「増え」ます。
圧外傷は、体腔内の気体の体積の増減で発生しますので、水深が浅い方が同じ水深の変化でも気体の体積の増減が大きくなり、より危険性が高いと考えられます。1~2mの浅い場所でも圧外傷が生じる場合があります。
答えは(4)


問6 潜水による副鼻腔や耳の障害に関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)潜降の途中で耳が痛くなるのは、外耳道と中耳腔との間に圧力差が生じるためである。
(2)通常は、耳管が開いているので、外耳道の圧力と中耳腔の圧力には差がない。
(3)耳の障害による症状には、耳の痛み、閉塞感、難聴、めまいなどがある。
(4)副鼻腔の障害は、鼻の炎症などによって、前頭洞、上顎洞などの副鼻腔と鼻腔を結ぶ管が塞がった状態で潜水したときに起こる。
(5)副鼻腔の障害による症状には、額の周りや目・鼻の根部の痛み、鼻出血などがある。

通常は、耳管は閉じており、外耳道と中耳腔の圧力差が生じた場合には、耳抜きをすることで耳管を開き、圧力差を無くす必要があります。
答えは(2)


問7 潜水業務における酸素中毒に関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)酸素中毒は、中枢神経が冒される脳酸素中毒と肺が冒される肺酸素中毒に大きく分けられる。
(2)脳酸素中毒の症状には、吐き気、めまい、痙攣発作などがあり、特に痙攣発作が潜水中に起こると、多くの場合致命的になる。
(3)肺酸素中毒は、致命的になることは通常は考えられないが、肺機能の低下をもたらし、肺活量が減少することがある。
(4)脳酸素中毒は、50kPa程度の酸素分圧の呼吸ガスを長時間呼吸したときに生じ、肺酸素中毒は、140~160kPa程度の酸素分圧の呼吸ガスを短時間呼吸したときに生じる。
(5)炭酸ガス(二酸化炭素)中毒に罹患すると、酸素中毒にも罹患しやすくなる。

脳酸素中毒は、140~160kPa程度の酸素分圧の呼吸ガスを短時間呼吸したときに生じ、肺酸素中毒は、100kPaの酸素を長時間(12時間以上)呼吸すると生じます。
答えは(4)


問8 減圧症に関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)皮膚の痒みや皮膚に大理石斑ができる症状はしばらくすると消え、より重い症状に進むことはないので特に治療しなくてもよい。
(2)減圧症は、皮膚の痒み、関節の痛みなどを呈する比較的軽症な減圧症と、脳、肺などが冒される比較的重症な減圧症とがある。
(3)規定の浮上速度や浮上停止時間を順守しても減圧症にかかることがある。
(4)減圧症は、高齢者、最近外傷を受けた人、脱水症状の人などが罹患しやすい。
(5)作業量の多い重筋作業の潜水は、減圧症に罹患しやすい。

皮膚の痒みや大理石斑ができる症状が出た場合でも、その後に重症な減圧症に発展する可能性があるため、直ぐに治療を受ける必要があります。
答えは(1)


問9 医師が必要と認める期間、潜水作業への就業が禁止されている疫病に該当しないものは、次のうちどれか。
(1)貧血症
(2)アルコール中毒
(3)メニエル病
(4)バセドー病
(5)胃下垂

就業が禁止される疾病は以下になります。胃下垂は含まれていません。
1、減圧症その他高気圧による障害又はその後遺症
2、肺結核その他呼吸器の結核又は急性上気道感染、じん肺、肺気腫(しゅ)その他呼吸器系の疾病
3、貧血症、心臓弁膜症、冠状動脈硬化症、高血圧症その他血液又は循環器系の疾病
4、精神神経症、アルコール中毒、神経痛その他精神神経系の疾病
5、メニエル氏病又は中耳炎その他耳管狭さくを伴う耳の疾病
6、関節炎、リウマチスその他運動器の疾病
7、ぜんそく、肥満症、バセドー氏病その他アレルギー性、内分泌系、物質代謝又は栄養の疾病
答えは(5)


問10一次救命処置に関し、誤っているものは次のうちどれか。
(1)傷病者の反応の有無を確認し、反応がない場合には、大声で叫んで周囲の注意を喚起し、協力を求める。
(2)気道の確保は、頭部後屈あご先拳上法によって行う。
(3)胸と腹部の動きを観察し、胸と腹部が上下に動いていない場合、良く分からない場合には、心停止と見なし、心肺蘇生を開始する。
(4)心肺蘇生は、胸骨圧迫30回に人工呼吸2回を交互に繰り返して行う。
(5)胸骨圧迫は、胸が約5cm沈む強さで胸骨の下半分を圧迫し、1分間に少なくとも60回のテンポで行う。

胸骨圧迫のペースは、1分間に100~120回のテンポで行う必要があります。
答えは(5)

関係法令

問11 全面マスク式潜水における潜水作業者に空気圧縮機を用いて送気し、最高深度40mまで潜水させる場合に、最小限必要な予備空気槽の内容積V(L)に最も近いものは、法令上、次のうちどれか。
ただし、イ又はロのうち適切な式を用いて算定すること。
なお、Dは最高の潜水深度(m)であり、Pは予備空気槽内の空気圧力(MPa、ゲージ圧)で最高潜水深度における圧力(ゲージ圧力)の1.5倍とする。
送気式潜水の公式
(1) 85L
(2)107L
(3)128L
(4)160L
(5)240L

全面マスク式潜水は応需要式潜水器になりますので、「イ」の公式を利用します。
問題の最高深度は40mとありますので、D=40になります。
Pは「最高潜水深度における圧力(ゲージ圧力)の1.5倍とする。」と問題にありますので、40mの絶対圧は5気圧になりますが大気圧分の1を引いた4気圧がゲージ圧になり、その1.5倍ですので4気圧×1.5=6気圧になります。6気圧≒0.6MPaになります。(圧力の換算:1気圧=0.1013MPa)
これを公式に当てはめると40(0.03×40+0.4)÷0.6=106.67になります。
答えは(2)


問12 携行させたボンベ(非常用のものを除く。)からの給気を受けて行う潜水業務に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
(1)潜降直前に、潜水作業者に対し、当該潜水業務に使用するボンベの現に有する吸気能力を知らせなければならない。
(2)圧力0.5MPa(ゲージ圧)以上の気体を充填したボンベからの給気を受けさせるときは、2段以上の減圧方式による圧力調整器を潜水作業者に使用させなければならない。
(3)潜水作業者に異常がないかどうかを監視するための者を置かなければならない。
(4)潜水深度が10m未満の潜水業務でも、さがり綱(潜降索)を使用させなければならない。
(5)さがり綱(潜降索)には、3mごとに水深を表示する木札又は布等を取り付けておかなければならない。

「1MPa以上の気体を充填したボンベから給気を受けるときは、2段階以上の減圧方式による圧力調整器を使用しなければならない」と高圧則第30条で規定されています。
答えは(2)


問13 事業者が、再圧室を操作する業務(再圧室操作業務)及び潜水作業者への送気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する業務(送気調節業務)に従事する労働者に対して行う特別の教育に関し、法令上、定められていないものは次のうちどれか。
(1)潜水士免許を受けた者でなければ、特別の教育の講師になることはできない。
(2)再圧室操作業務に従事する労働者に対して行う特別の教育の教育事項は、「高気圧障害の知識に関すること」、「救急再圧法に関すること」、「救急そ生法に関すること」、「関係法令」及び「再圧室の操作及び救急そ生法に関する実技」である。
(3)送気調節業務に従事する労働者に対して行う特別の教育の教育事項は、「潜水業務に関する知識に関すること」、「送気に関すること」、「高気圧障害の知識に関すること」、「法令関係」及び「送気の調節の実技」である。
(4)特別の教育の科目の全部について十分な知識と技能を有していると認められる労働者については、特別の教育を省略することができる。
(5)特別の教育を行ったときは、特別の教育の受講者、科目等の記録を作成し、これを3年間保存しておかなければならない。

特別の教育の講師に関しては、労働安全衛生法第59 条第3 項により、「講師の資格要件は定められていないが、通達により、教習科目について十分な知識、経験を有する者でなければならないこと」とされています。
つまり、必ずしも潜水士免許を受けたものでなくてはならない訳ではありません。
答えは(1)


問14 ヘルメット式潜水器を用いる潜水業務を行うとき、法令上、潜水前の点検が義務付けられていない潜水器具は次のうちどれか。
(1)水深系
(2)さがり綱(潜降索)
(3)信号索
(4)送気管
(5)潜水器

定期に行う検査は以下のように定められています。
空気圧縮機または手押しポンプ・・・1週間
空気清浄装置・・・1か月
水深計・・・1か月
水中時計・・・3か月
流量計・・・6か月
ボンベ・・・6か月
水深系の点検は一か月に一度になり、潜水前の点検は義務付けられていません。
答えは(1)


問15 送気式潜水器を用いる潜水業務における連絡員に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
(1)連絡員については、潜水作業者2人以下ごとに1人配置する。
(2)連絡員は、潜水作業者と連絡して、その者の潜降及び浮上を適正に行わせる。
(3)連絡員は、潜水作業者への送気の調節を行うためのバルブ又はコックを操作する業務に従事する者と連絡して、潜水作業者に必要な量の空気を送気させる。
(4)連絡員は、送気設備の故障その他の事故により、潜水作業者に危険又は健康障害の生ずるおそれがあるときには、速やかにバルブ又はコックを操作する業務に従事する者に連絡する。
(5)連絡員は、ヘルメット式潜水器を用いて行う潜水業務にあたっては、潜降直前に潜水作業者のヘルメットがかぶと台に結合されているかどうかを確認する。

連絡員は、送気設備の故障その他の事故により、潜水作業者に危険又は健康障害の生ずるおそれがあるときには、速やかに「潜水作業者」に連絡する必要があります。
答えは(4)


問16 潜水作業者と連絡員とが通話することができる通話装置がない場合における、潜水作業者の携行物に関する次の文中の   内に入るA及びBの語句の組み合わせとして、法令上、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「空気圧縮機により送気して行う潜水業務を行うときは、潜水作業者に A 、水中時計、 B 及び鋭利な刃物を携行させなければならない。」
携行物

この問題では、送気して行う潜水作業となっていますので、送気式潜水になります。 送気式潜水の携行物は、「信号索、水中(潜水)時計、水深計、鋭利な刃物 ただし、潜水者と連絡者が通話可能な場合は信号索、水中時計、水深計は携行しなくてもよい」となっています。
答えは(4)


問17潜水業務に常時従事する労働者に対して行う高気圧業務健康診断において、法令上、実施することが義務付けられていない項目は次のうちどれか。
(1)四肢の運動機能の検査
(2)鼓膜及び聴力の検査
(3)肺活量の測定
(4)血中の尿素窒素に関する検査
(5)尿中の糖及び蛋白の有無の検査

実施が義務付けられている健康診断の項目は以下になります。
・既往歴及び高気圧業務歴の調査
・関節、腰若しくは下肢(し)の痛み、耳鳴り等の自覚症状又は他覚症状の有無の検査
・四肢(し)の運動機能の検査
・鼓膜及び聴力の検査
・血圧の測定並びに尿中の糖及び蛋(たん)白の有無の検査
・肺活量の測定
血中の尿素質素に関する検査は義務付けられていません。
答えは(4)


問18 再圧室の設置時及びその後1か月をこえない期間ごとに行う点検の事項として、法令上、義務付けられていないものは次のうちどれか。
(1)送気設備及び排気設備の作動状況
(2)通話装置及び警報装置の作動の状況
(3)電路の漏電の有無
(4)電気機械器具及び配線の損傷その他異常の有無
(5)主室と副室間の扉の異常の有無

再圧室の設置時及びその後1か月以内ごとに点検が義務付けられている項目は、送気・排気設備、通話、警報装置、漏電、機械の損傷の有無になります。また、点検記録結果は、3年間保存しておかなければなりません。
答えは(5)


問19 潜水士免許に関する次のAからDの記述について、法令上、誤っているものの組み合わせは(1)~(5)のうちどれか。
A 水深10m未満での潜水業務については、免許は必要でない。
B 満18歳に満たない者は、免許を受けることができない。
C 故意又は重大な過失により、潜水業務について重大な事故を発生させたときは、免許の取消し又は免許の効力の一時停止の処分を受けることがある。
D 免許証を減失又は破損したときは、免許証再交付申請書を労働基準監督署長に提出して免許証の再交付を受けなければならない。
(1)A、B
(2)A、C
(3)A、D
(4)B、C
(5)B、D

潜水業務にあたる場合には、水深に関係なく潜水士免許が必要になります。
免許証の再交付は「労働基準監督署長」ではなく「各都道府県の労働局長」になります。
答えは(3)


問20 厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ、譲渡し、貸与し、又は設置してはならない設備・器具の組み合わせとして、正しいものは次のうちどれか。
(1)空気清浄装置、潜水器
(2)空気清浄装置、再圧室
(3)再圧室、空気圧縮機
(4)潜水器、再圧室
(5)潜水器、空気圧縮機

厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ、譲渡し、貸与し、又は設置してはならない設備・器具は、「潜水器と再圧室」が含まれます。
答えは(4)