潜水士

潜水士の試験内容と合格点

試験内容と合格点を理解し効率的に勉強をしましょう。

潜水士 トップ > 潜水士試験内容

潜水士の試験内容

試験内容

潜水士試験は学科の筆記試験のみになり、実技試験などはありません。
出題問題は全て5択のマークシート形式になります。そのため難易度はそれほど高くないと思いますが、試験内容の範囲は意外と広いため十分学習して挑みましょう。
また、過去の問題と似たような問題が多く出題される傾向がありますので、過去問を理解する事が合格する事の近道になるでしょう。

試験内容は以下の4つの項目に分かれています。
「潜水業務 10問(30点)」
「送気・潜降および浮上 10問(25点)」
「高気圧障害 10問(25点)」
「関係法令 10問(30点)」
各項目が10問の合計40問になり、全ての問題の合計点は100点になります。

午前中に「潜水業務」と「送気・潜降および浮上」の20問。
午後から「高気圧障害」と「関係法令」の20問が行われます。
午前2時間 午後2時間の制限時間はありますが、試験時間には余裕がありますので、落ち着いて問題に取り組みましょう。

各項目の詳細

・潜水業務 
潜水業務に関する知識や危険性などを中心に出題されます。
主に、水中での圧力や分圧、浮力に関する問題、光や音の変化、気体の性質、潮流や高所潜水などの潜水環境の危険性などが出題されます。
特に圧力に関しては計算問題なども多く、広い範囲の知識が必要になる問題も出題される場合があります。

・送気、潜降および浮上 
送気装置の仕組みや名称、点検方法や使用放送。潜降や浮上の方法や危険性が出題されます。
※深度による最大潜水時間等を別表から導く問題は、2015(H27)年4月1日から「高気圧作業安全衛生規則」が改正され、それに伴い別表を使用する問題は出題されなくなりました。

・高気圧障害 
高気圧下で起こる減圧症やスクィーズ、浮上時に起こる肺の過膨張障害等の、高気圧下特有危険度に関する問題が出題されます。また、高気圧障害を防ぐ方法や事故時の対応、送気系統や各潜水器の特徴などの問題も含まれます。人体の組織、神経系統や循環器系統などの問題も出題されます。

・関係法令 
潜水作業に関連する法令の問題です。主に「労働安全衛生法令」と「高気圧作業安全衛生規則」の2つの法令から出題されます。主に潜水で使う各種器材等の点検項目や潜水業務に就くにあたっての健康診断などが出題されます。

潜水士試験の合格点

潜水士合格点

潜水士試験の合計点は、4つの項目すべての合計点が60点以上で、かつ各項目の点数が40点以上が合格の条件になります。

つまり各項目の1つでも40パーセント以下があると、他の項目が満点でも不合格になってしまいます。
全ての項目を理解して苦手を無くし、40点以下の試験項目を無くすことが合格への近道と言えるでしょう。

問題はすべて5択の選択問題になりますので、難易度はそれほど高くないと思いまが、試験内容が広く、専門的な問題も出題されますので、事前学習は大切になります。
ただし過去の合格率は70パーセント前後ありますので、それほど難しい試験ではないでしょう。